今週の週刊文春&週刊新潮(5/19号)
どちらも先日出版された『秋篠宮』について
取り上げている。
文春
ジャーナリスト江森敬治氏に語った本音
秋篠宮「肉声」の衝撃
文春では、皇室ジャーナリストの
「このタイミングで書籍が出るとは驚き」
とのコメントを載せつつ、本の紹介。
眞子さん圭さんの婚約延期について、秋篠宮さまが
「先のことは、誰にも分からない」と発言、
圭さんがパラリーガルであり、
生活が安定しないのではないかという世間の懸念に対し
「いまのお仕事が定職ですよ」
「パラリーガルのままでもよいですよ」
「二人が身の丈にあった生活をすればよいのでは」
と言っていたこと等、
著者の感想をなぞりながら辿っている。
そして最後には、
「秋篠宮さまの人となりや肉声を紹介し、
彼の真情を通して、国民が新しい時代の
皇室を考える契機となれば」
という、著者の思いで締めくくっている。
国民の興味をひくよう、きっちり要点を押さえた
という印象。
昨日のブログでも書いたように、
本書は小室夫妻の結婚に関する秋篠宮の声だけを
載せているわけではない。
が、最後に著者の出版意図をちゃんと載せている。
一方の新潮。
前代未聞の告白
「秋篠宮」が打ち明けた「小室問題」
こちらも江森氏のコメントを載せつつ、
小室夫妻に関する秋篠宮さまの声を
著書から引用している。
が、「身の丈にあった生活をすればよい」という
秋篠宮さまの発言に対して、
「ご存知の通り、いま二人が住むのは
世界一物価が高いマンハッタンである」
などと、例によって地の文でいちいち小室夫妻への
不信感を増幅させるようなひと言を付け加えている。
驚いたのは最後。
大嘗祭のあり方について、秋篠宮さまは
結論ありきの姿勢だった宮内庁に不満を漏らしている。
それを取り上げて、こう締めくくっているのだ。
「会見以外の場で、秋篠宮さまにかくも赤裸々に
ご胸中を吐露されてしまった宮内庁。
『衝撃の新刊』を、彼らはどのように
受け止めるのだろうか」
何を言っているのか。
宮内庁への不満は本書のごく一部で、
むしろこの本は全体を通して皇室報道のあり方を
問うている。新潮よ、そこはスルーか?
我先にとバッシングをしてきた新潮こそ、
本書をどのように受け止めるのか、
私は知りたい。
宮内庁へと批判の矛先を向けている場合じゃないだろう。
本書の論点をあえてずらしているとしか言いようがない。
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